【全国初】七尾総合市民体育館グラウンド応急仮設住宅団地に恒久仕様の木造モバイル建築を用いた応急仮設住宅ユニットの搬入・設置開始について

令和6年能登半島地震の発災後、石川県から要請を受けて、当協会の会員各社と協力して応急仮設住宅の建設に取り組んでいます。

木造モバイル建築は従来のプレハブなどの建設型応急仮設住宅と異なり、一般住宅と同等以上の安全性や断熱性、耐久性を有し、応急仮設住宅として利用した後に移設して本設の復興住宅に転用することができるものです。

今回、応急仮設住宅に利用するモバイル建築ユニットは、およそ長さ6m×幅2mの木造箱型ユニットを複数連結して住戸を構成します。内装や住宅設備など、すべて工場内で組み立てて完成したユニットをトラックで現地に輸送し、クレーンで降ろし、ユニット間を連結して設置し、給排水と電気を接続すると生活することができるようになる仕組みとなっています。

当協会の会員企業の株式会社中東は、3月8日から石川県能美市内にある同社工場で、七尾総合市民体育館グラウンドに開設予定の応急仮設住宅団地(5月下旬完成予定)に設置する木造モバイル建築ユニットの製造に着手し、この度、4月10日に完成したモバイル建築ユニットを七尾市の仮設住宅建設用地に搬入・設置します。

モバイル建築ユニットの基本設計は協会会員の株式会社益田建設

4月末までに数回に分けて運び込み、最終的に50戸分に必要となる141のモバイル建築ユニットが設置され、組み上げられていきます。

恒久仕様の木造モバイル建築を用いての、本設の復興住宅に移行可能な応急仮設住宅が建設されることは、今回が全国初となります。

【搬入設置日時】

4月10日(水)AM8時から、5ユニットを午前中に設置完了予定。

11日(木)からは毎日5ユニットづつ搬入・設置予定

【設置場所】

七尾総合市民体育館グラウンド(石川県七尾市小島町西部4番地)

【仮設住宅団地の概要】一団地 50戸および談話室1棟

2連モバイルユニット(1K)20戸

3連モバイルユニット(2K)19戸

3連モバイルユニット(1K車いす)2戸

4連モバイルユニット(3K)9戸

上記で利用するユニット数141

【工法】 木造在来軸組・金物工法

【断熱性】

一般住戸 5地域等級6

車いす住戸・談話室 等級4~5

樹脂サッシペアガラス Low-E

【耐震】 構造計算耐震等級3相当、時刻歴応答解析

(令和6年能登半島地震震度7 層間変形1/30以内)

【積雪荷重】1.5m

この記事を書いた人

一般社団法人日本モバイル建築協会