南伊勢町モバイル建築施設で、地元高校生が授業実施

5月に完成したばかりの南伊勢町モバイル建築施設で、地元南伊勢高校の生徒を迎えて授業が実施されました。

南伊勢町モバイル建築施設とモバ協をオンラインでつないで授業を実施

企業版ふるさと納税のしくみを活用した社会的備蓄の説明を受けて施設を実際に見学した後、オフィス棟2階へ。
南伊勢町とモバ協の境町サテライトとをオンラインでつなぎ、代表理事長坂が直接Zoom画面から語りかけました。高齢者と子育て世代、子どもたちが時間で施設を使い合う「タイムシェア」の考え方や、カラオケやe-スポーツなど具体例をあげながらモバイル建築の可能性について説明し、生徒たちはその活用用途の多様さに興味を示してくれたようでした。

南伊勢町モバイル建築施設での授業のようす

その後、モバイル建築導入にいたる役場の検討プロセスや他自治体の事例について学び、モバイル建築を使ってどんなことができるかを生徒たちが考えました。

南伊勢町では、今回導入したモバイル建築施設の平常時利用について、町民とともに活用方法を探っています。
モバイル建築の社会的備蓄先進事例として、これからの展開がますます楽しみです。

<コメント>
●南伊勢町まちづくり推進課政策係長 小山さん
生徒たちは、最初は何を発言していいのか戸惑っている様子でしたが、長坂代表理事から色々な切り口の観点が示されると興味を持ったようでした。
ワークショップでは、病院に来た人の待機場所、美容室、病院で働いている親が子供を預けられる場所などのほか、自分たちが楽しめる場として、勉強ができるカフェスペース、雑貨屋、動物と触れ合える場やこの地域にないアニメグッズの専門店というような、若者らしいアイディアも出ていました。

●日本モバイル建築協会代表理事 長坂
モバイル建築というものを理解していただく第一歩になったのではないでしょうか。現地の若い世代が活用方法を考えるのはとてもよい取り組みだと思います。ぜひ私たちも一緒に考えていきたいですね。

この記事を書いた人

一般社団法人日本モバイル建築協会